きょうの音楽 #226

その後の世界 / YO-KING

YO-KINGさん（あえて敬称）の歌は上手いとか下手とかもう、そんなことどうでもいい境地なのだ。そんなことを考えさせないパワーを持っているのだ。氏の咽を通って発せられる声は漲（みなぎ）るエネルギーなのだ。

この曲は、自分が死んだあとの世界についてです。つまるところ何も変わらず世界は動く、という詩です。「暮れてゆく夕陽は朝陽」という歌詞が好き。夕陽は朝陽になり、また夕陽になって朝陽となる。どう頑張っても自分が死んだあとの世界を見ることはできないのですが、結局なにも変わらない。だから……。だから……。そのつづきは書かれていない。精一杯生きよう、なのか、楽しく生きよう、なのか、どうせちっぽけなひとりの人間、なのか、それは聴く人に任される。

ぼくはいつも「死んじゃいかん」ということを考える。

死んでも世界は変わらない。「世界」を、もっともっと大きな大きな言葉と捉えたい。


氏による野暮ったいエレキギターがとても雰囲気がある。

iTunes 14313曲の中から、きょうの1曲でした。［→これまでの音楽］

DEFROSTER ROCK
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