府知事と市長と私

わたくし大阪府民なわけで、昨日の大阪府知事・橋下徹と大阪市長・平松邦夫の意見交換会を興味深く見ておりました。まずは健全で建設的な話し合いだったことがよかった。相手をやっつけることだけを目的にした砂を崩すだけの国会議員の討論ばかり見せられる昨今、相手を敬い、接点を見いだそうとする、ちゃんとした「話し合い」ができていました。

中身は噛み合ない感じでじれったい時間が過ぎました。おおかたのバックグラウンドとして、知事の将来進むべき方向を決めて制度を変えましょう、という意見に対して、市長は現状の制度はそのままで連携して解決しようと考えているようです。

知事の「役割分担をはっきり分けましょう」という意見に、市長は答えなかった（答えられなかった？）。今まで積み上げた歴史を重視してください、と結果的に今の制度で行くべきだと示してしまったように思う。

どちらが正しいのか、ぼくには難しいのですが、どっちをリーダーにしたいかと単純に考えると（立場がちがうので、どちらかを選ぶ必要もないですが）、知事のほうが、いろんな問題点が見えていて、それを解決する方法をわかっているように感じます。市長は、まわりの意見のバランスを計るのに苦心して全体を見るところまでいっていない印象です。

まぁ大丈夫、なんとかなる、なんて思っていると、取り返しがつかない、あとの祭りになるかもしれません。


まったく余談ですが、「大阪都」は発音しにくくて「関西州」は語感がわるい。ちっちゃいことだけど、意外とこういったネーミングが重要だったりします。